【大学の授業まとめ】グローバル化の歴史

このシリーズでは、経済学部の僕が受けた授業の内容をまとめたものとなっています。もちろん自分の勉強のためというのも目的の一つではありますが、ほかにも「経済学部の授業ってどんなことやるんだろう?」と疑問を持っている方だったり、「大学でやることをざっくり知ってみたい」という方に向けて書いています。

 

では、今回は「グローバル化の歴史」というテーマです。

 

まずグローバル化には2つの波があるといわれています。まずは第一波から説明します。

第一波は1820年頃に起こったといえます。1800年後半に蒸気機関の発明やスエズ運河の開港などの理由から輸送費が低下したため、第一波は1800年後半だという説もあります。しかし、ここでは2つの理由から1820年頃に起こったという説を採用します。一つ目の理由は輸送費は1820年代の時点でかなり低下していたこと。もう一つの理由は1820年頃には、国家間で製品価格の均一化がおこっていたことです。(研究ではコーヒー、コショウ、クローブでした。)

 

しかし、第一波は長続きしませんでした。それは1930年頃から世界恐慌の影響で各国が保護主義に転換したからです。特に関税は跳ね上がって、世界の交易の流れは悪くなりました。

 

そして、第二波は第二次世界大戦後に起こったと考えられています。それは保護主義により他国を苦しめるのはよくないという反省のもとで自由貿易政策、つまり関税の引き下げが行われたからです。他にも、コンテナ技術や航空技術による輸送費低下、海外への国外企業支配を目的とした投資による資本移動の活発化などによりグローバル化が進んだといえます。