【大学の授業まとめ】DXを知って感じたこと

このシリーズでは、経済学部で受けた授業をまとめたものをお届けします。もちろん自分の勉強のためではありますが、「大学の授業ってどんなことやるんだろう」と疑問をお持ちの方や、「ちょっとした教養を身に着けたい」という方におすすめです。

 

今回のテーマは「DXを知って感じたこと」です。

 

DXとは何か知っていますか?DXとはDigital Transformation の略で、簡単に言うと、既存の仕事やビジネスをデジタル化することよって、新しい価値を提供することです。例えば、データを集めて、AIに需要予測をさせて価格を決定することで、より多くの人に納得した値段でモノを提供できるというものがあげられるかと思います。

 

そして、DXには3つの方向性があります。それは

1つ目:コスト削減

2つ目:パフォーマンス向上

3つ目:新規事業開拓

です。また、1つ目と2つ目は既存の事業を変革するものとなっており、3つ目は全く新しいものとなっています。そして、DXで生み出せる価値の7割が既存の事業を変革したもので、残り3割が新規事業となっているようです。また、そもそもDXが成功する確率は16%と低めになっています。この要因としては、戦略やビジョン、人材不足が考えられます。

 

以上から、DXをしようと思っているなら、失敗を前提に何回もトライできるような環境を整えるのが大切だなと思いました。また、周りのみんなが積極的にITやデジタル化について勉強して、方向性を見失わないような仕組み作りも大切ですね。

そもそも世界から見れば、DXというをしようという風潮自体が異常に見えると思いますので、なんとか日々成長していく精神と今までの価値観にとらわれない柔軟な考え方をもって勉強し続けていきたいですね。

【大学の授業まとめ】人的資源管理論(採用、報酬と心理的側面の関わり)

このシリーズでは、経済学部の僕が大学の授業でやったことをまとめたものとなっております。授業理解の促進という目的だけでなく、「大学の授業ってどんなことやるんだろう」と疑問をお持ちの方や「ちょっとした教養を身に着けたい」という方などにも有益な情報をお届けできるのではないかと思います。

 

今回のテーマは「人的資源管理論(採用、昇進昇格と心理的側面の関わり)」です。

 

このテーマは会社で社員の方々に快適に、高パフォーマンスで働いてほしいという管理者側に必要な考え方を教えてくれます。まず企業に就職してから大体の人は下のようなステップで退職まで過ごします。

step1: 採用(社外から採用される)

step2: 配置(それぞれの場所に配置される)

step3: 教育(教育される)

step4: 整備(労働環境や働き方が整備される)

step5: 評価(仕事ぶりが評価される)

step6: 昇進・昇格

step7: 報酬(報酬が与えられる)

step8: 退職

今回考える場所は「採用」と「報酬(評価、昇進・昇格)」です。

 

まず「採用」からお話しします。「採用」では、職場で活躍してくれる人と職場を乱す人を見極める必要があります。日本では解雇を簡単にはできないので、企業にとって一人採用するにつき大体3億円ほどの支出をしなければなりません。なので人事採用は企業にとって非常に大切なのです。ここでは心理的観点から採用にアプローチしてみようと思います。

 

まず職場を乱す人の特徴としてナルシシズムサイコパスマキャベリズムの3つ挙げられます。

ナルシシズムは自己愛性傾向が強い人です。自分を特別扱いしてほしいという願望が強いため協調性が低い傾向にあります。

サイコパスは刺激に鈍感で共感能力が低い傾向の人です。

マキャベリズムは目的達成のためならいかなる手段も用いるという性格のことです。

以上のような性格を持つ人を採用すると普通の人よりは職場を乱しやすい傾向にあり、採用するときは注意が必要だといえるでしょう。

 

そして、職場で活躍する人の性格特性についてです。軍隊で訓練をやめる人とやめない人の研究などから近年重要成功要因としてGRITという性格特性が重要視されています。GRITはざっくりいうと「やりぬく力」のことで、逆境でも執念深く問題に対処し、粘り強く努力してやり遂げる力のことです。IQなどよりも重要な成功要因なのではないかといわれるほどです。この特性を持つ人を採用すると、普通の人よりは職場で活躍してくれる傾向が高く、採用する基準としてみるのもよいのではないでしょうか。

 

次に「報酬」です。会社で報酬といえば給料アップやボーナスなどが思い浮かびますが、このドッグトレーニングのようなモチベーションの上昇方法は注意が必要です。人間は報酬をもらうことで二つの反応を示します。

一つ目が強化。強化とは、我々が想定するように頑張ればお金がもらえるから、もっと頑張ろうというモチベーションアップにつながることです。このような傾向を示す人ももちろんたくさんいます。

二つ目がアンダーマイニング。これは好きだったり、好奇心でやっていたことにお金をもらうことで、逆に冷めてモチベーションが下がってしまうことです。好きや好奇心、興味などの自分の内側から湧いてくるモチベーションは、お金や人に褒められたいという自分の外側から何かされたいというモチベーションに置き換わってしまいやすく、報酬を与えるときは働き手のモチベーションの種類に気を配ることが大切です。

【大学の授業まとめ】グローバル化の歴史

このシリーズでは、経済学部の僕が受けた授業の内容をまとめたものとなっています。もちろん自分の勉強のためというのも目的の一つではありますが、ほかにも「経済学部の授業ってどんなことやるんだろう?」と疑問を持っている方だったり、「大学でやることをざっくり知ってみたい」という方に向けて書いています。

 

では、今回は「グローバル化の歴史」というテーマです。

 

まずグローバル化には2つの波があるといわれています。まずは第一波から説明します。

第一波は1820年頃に起こったといえます。1800年後半に蒸気機関の発明やスエズ運河の開港などの理由から輸送費が低下したため、第一波は1800年後半だという説もあります。しかし、ここでは2つの理由から1820年頃に起こったという説を採用します。一つ目の理由は輸送費は1820年代の時点でかなり低下していたこと。もう一つの理由は1820年頃には、国家間で製品価格の均一化がおこっていたことです。(研究ではコーヒー、コショウ、クローブでした。)

 

しかし、第一波は長続きしませんでした。それは1930年頃から世界恐慌の影響で各国が保護主義に転換したからです。特に関税は跳ね上がって、世界の交易の流れは悪くなりました。

 

そして、第二波は第二次世界大戦後に起こったと考えられています。それは保護主義により他国を苦しめるのはよくないという反省のもとで自由貿易政策、つまり関税の引き下げが行われたからです。他にも、コンテナ技術や航空技術による輸送費低下、海外への国外企業支配を目的とした投資による資本移動の活発化などによりグローバル化が進んだといえます。

 

 

【大学の授業まとめ】マーケティングという学問では何を学ぶのか?

このシリーズでは、経済学部で受けた授業の内容を要約したものをお届けいたします。もちろん自分の理解の促進が目的の一つではありますが、「大学の授業ってどんなことやるんだろう?」とか「経済学のことをざっくり知ってみたい」といった人向けの記事にするというのも目的です。

本日は「マーケティングという学問では何を学ぶのか?」というテーマでお話しします。

 

まずマーケティングとは何かというと、企業が製品を売り込まずとも、消費者が製品を自ら理解し、購買意欲を沸かせる環境や働きかけをすることです。つまり、売りたいものをうまくアピールして、納得して買ってもらうような戦略を考えるということです。

では、学問としては何を学ぶのでしょうか。残念ながら皆さんがイメージする目に留まる広告の作り方や買わせる売り込み方などではありません。どうやって情報収集するのか、そしてどうやってターゲットとなる分野に絞るのか、消費者、競合他社はどのように行動するのかといった分野に関して様々な考え方を知ることです。例えば、消費者の行動だったら、「他人なんて気にせず自分が一番幸せになるように行動する」という考え方もあるし、「他人にどうみられるか考えて行動する」などの行動の考え方もあります。このような考え方を多く知って、現実の課題解決に役立てていこうというのがこの学問で学ぶことだといえます。